豊かな味わいと多様性で世界中で愛されていますね、ワインは。
その背後には、ブドウさんが瓶詰めされるまでのそりゃもう複雑な製造過程があります。
ここでは、ワインがどのように作られるかをステップバイステップできるだけわかりやすくご紹介します。
ワイン作りの最初のステップは、葡萄の収穫。
収穫のタイミングは、葡萄の種類、気候、土壌、およびワインメーカーの目指すワインのスタイルによって異なります。
完熟した葡萄は手摘みされたり、機械で収穫されたりします。
※手摘みの何が良いかというとブドウを傷つける確率が極端に減ること。だからといって機械が悪いわけではないですよ。
【傷ついたブドウでワインを作ると・・・】
1. 品質の低下:
傷がつくと、ブドウの皮が破れ、果汁が露出することで、空気や微生物との接触が増え、品質に影響を及ぼす可能性があり。
2. 微生物の増加:
バクテリアやカビなどの微生物の増殖の原因となることがあります。発酵過程に悪影響を及ぼし、不要な味や香りを引き起こす可能性があり。
3. 酸化:
傷ついたブドウは酸化しやすくなります。酸化はワインの風味を損なう原因となり、特に白ワインの場合、色や香りに大きな影響を与える可能性があり。
4. 不均一な発酵:
自然に存在する酵母のバランスが崩れていることがあります。これにより、ワインの発酵が不均一になり、品質が低下することがあり。
5. 色の変化:
特に赤ワインの場合、得られる色素は理想的なものではないかもしれません。色が不均一になったり、期待される色調よりも薄くなったりする可能性があります。
手積みバンザイ!
収穫されたブドウは、種類によって異なる方法で処理されます。
<赤ワイン用のブドウ>
色素とタンニンを抽出するために皮と一緒に発酵させます。
<白ワイン用の葡萄>
通常皮を取り除いた後に発酵させます。(皮と一緒に発行させるパターンもあります)
この段階で、糖分がアルコールに変わります。
発酵が終わると、葡萄は押し搾られ、果汁が分離されます。この過程で、ワインの味と質感が決まります。
ワインはタンクや樽で熟成されます。
生産者のこだわりでもってどっちかは左右されたり、地方によって樽を使うのがメジャーだったりします。
熟成期間は、数ヶ月から数年にわたり、ワインの種類や望まれる風味によって異なります。樽での熟成は、ワインに複雑さと独特の風味を加えます。
熟成後、ワインは清澄と、ろ過の過程を経て(ゴミを取り除いて完璧純度にする)
不純物や余分な酵母を取り除きます。
これにより、ワインはクリアで滑らかな口当たりになります。ザラザラは嫌だものね
最終ステップは瓶詰めです。ここで、ワインは瓶に詰められ、コルクやスクリューキャップで封じられます。これにより、ワインは熟成を続けながらも、その品質を維持します。
ワインは、科学と芸術の組み合わせです。
各ステップは、最終的な味わいに大きく影響を及ぼし、ワインメーカーの技術と創造性が試される場です。
このガイドが、ワインへの理解を深める手助けとなれば幸いです。